デューデリジェンス支援におけるAI活用の可能性を検討|法務AI研究所 活動報告
M&Aや投資案件において実施されるデューデリジェンス(DD)は、膨大な資料の確認が求められるうえに、確認すべき項目は多岐にわたり、多くの工数を要する業務でもあります。
今回の法務AI研究所では、DD支援におけるAI活用をテーマに、発表とディスカッションを行いました。
発表では、DDで扱う資料の精査や法的評価、レポート作成を支援するためのAIスキルの設計について共有されました。まずはClaude上でスキルを構築し、どのような形でDD業務に活用できるかを検証しています。

DD支援の業務は、複数のセクションにわたって大量の資料を確認する必要があります。今回の取り組みでは、こうしたDDの確認項目をセクションごとに整理し、さらに各セクションを小項目に分解。そのうえで、各項目について「どの資料を確認すべきか」「どの観点で読み取るべきか」を定義するアプローチが紹介されました。
ディスカッションでは、主に以下のような論点が挙がりました。
・不足資料や追加ヒアリング事項をどのように洗い出すか
・法的評価をどこまでプロンプトで制御し、どこからモデル性能に委ねるか
・最終的なレポート形式をどのように設計するか
DDでは確認すべき範囲が広く、資料も順次追加されていくため、AIが見るべき観点を事前に整理しておくことが、アウトプットの安定性を高めるうえで重要になります。
一方で、法的評価の部分については、細かくプロンプトで制御しすぎるよりも、モデルの性能を活かしてシンプルに評価させる方が現実的ではないか、という見方も出ました。
今後は、実際のユースケースやテスト結果を踏まえながら、より実務に即したアウトプット形式の検討を進めていく予定です。
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