AIを活用した社内規程管理の効率化を検討|法務AI研究所 活動報告
法務部門では、社内規程の整備や改定対応に多くの工数がかかります。
特に企業規模が大きくなると、規程数の増加や海外拠点への展開に伴い、規程同士の整合性確認や法改正時の影響調査などを人手で行うことが難しくなります。
今回の法務AI研究所では、こうした社内規程管理の効率化をテーマに、生成AIを活用した支援方法について発表とディスカッションを行いました。

発表では、社内規程を一覧化し、規程同士の整合性確認や法改正時の影響分析、改定資料作成などをAIで支援する取り組みが紹介されました。
まずは社内規程を一覧化し、規程名や最終改定日などを整理したうえで、規程間の矛盾や改定漏れがないかを確認する仕組みを検証しています。
また、法改正があった際には、影響を受ける可能性のある規程を抽出し、改定が必要な箇所をレポートとして整理するアプローチについても共有されました。
ディスカッションでは、主に以下のような論点について議論しました。
・大量の規定をどのように効率よく分析するか
・規程間の整合性をどこまでAIに確認させるべきか
・法改正時の影響分析をどの程度自動化できるか
特に重要な論点となったのは「大量データをどう処理するか」
今回の議論で特に大きなテーマとなったのは、規程数が多い企業での実運用です。
数十〜数百件に及ぶ規程をすべてAIで比較・確認するには、多くの処理時間や計算リソースが必要となります。そのため、プロトタイプレベルでは実現できる内容であっても、実務で安定して運用するためには、大量データを効率的に処理する仕組みやシステム設計が重要になるという意見が挙がりました。
また、AIが「規程同士に矛盾がある可能性」を提示する一方で、人による確認をどのように組み合わせるかについても議論しました。
今後は、実際の利用シーンを踏まえながら要件整理を進めるとともに、法務担当者が日常業務で使いやすい形で提供するための画面設計や運用方法についても検討を進めていきます。
法務AI研究所では、今回取り上げた研究テーマについて、今後も検証を重ねながら、セミナーやレポートなどを通じて発信していく予定です。
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