契約書の最終チェックにおけるAI活用を検討|法務AI研究所 活動報告
契約書レビュー業務では、法的な論点の検討だけでなく、誤字脱字や条文間の整合性など、最終確認の工程にも一定の工数がかかります。また、こうした確認作業は人の目によるチェックが中心となるため、確認項目が多い場合には見落としが発生するリスクもあります。
今回の法務AI研究所では、契約書の最終チェックにおけるAI活用をテーマに、発表とディスカッションを行いました。

発表では、Claudeを活用した契約書の最終チェック支援の取り組みが紹介されました。
誤字脱字の確認だけでなく、条文間の整合性や引用条文のずれなど、最終段階で発生しがちなミスを複数の観点に分解し、それぞれをSkillsとして設計。さらに、当事者の行動シナリオを一度シミュレーションしたうえで、矛盾や不明確な点を検出するアプローチが共有されました。
特に、当事者の逆転や条文間の矛盾は、単純に文言を追うだけでは検出が難しいケースがあります。契約書上で「誰が、いつ、何を行うのか」という流れを整理することで、より実務に近い観点からチェックできる可能性が示されました。
また、チェックの順番も重要な論点として挙がりました。
どのような順序で確認を進めるとAIによるチェック精度が高まるのか。実際に試行錯誤を重ねながらSkillsを改善してきた経験をもとに、さまざまな意見を交わしました。
今回の研究会では、AIに契約書をそのまま確認させるのではなく、実務者が普段どのような順番で読み、どの観点で違和感を見つけているのかを分解する重要性について改めて確認しました。
今後も法務AI研究所では、契約書レビューや最終チェックにおけるAI活用の可能性を検証しながら、実務に落とし込むための設計や運用上の課題を整理していきます。
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